シロアリとは? ~種類や特徴について~
シロアリとは、木材を食べる社会性昆虫の一種です。シロアリはゴキブリの仲間で、アリとは近縁ではありません。シロアリは集団で生活し、女王アリ、王アリ、兵アリ、働きアリ、羽アリなどの階級に分かれています。シロアリは住宅や建物に被害を与えることがありますが、自然界では枯死した木材を分解して土壌に還す役割を果たしています。
日本には22種類のシロアリが生息していますが、住宅に被害をもたらすのは主に以下の4種類です。
- ヤマトシロアリ:湿った木材や腐った木材を好みます。床下や土台などに巣を作ります。兵アリの頭部は長方形で黒いハサミがあります。羽アリは4月~5月に昼間飛びます。全国的に分布しています。
- イエシロアリ:新しい木材や乾いた木材も食べます。天井裏や床などに巣を作ります。兵アリの頭部は卵型で黒いハサミがあります。羽アリは6月~7月に夕方から夜に飛びます。温暖な地域に多く分布しています。
- アメリカカンザイシロアリ:乾いた木材や発泡スチロールなども食べます。木材の中に巣を作ります。兵アリの頭部は円筒形で大顎が発達しています。羽アリは6月~10月に昼間飛びます。外来種で全国的に分布しています。
- ダイコクシロアリ:乾いた木材や紙類なども食べます。家具や本などに巣を作ります。兵アリの頭部は卵型で大顎が発達しています。羽アリは5月~8月に夕方から夜に飛びます。全国的に分布しています。
シロアリの見分け方は、羽アリや兵アリの形や色、飛ぶ時期や時間などで判断することができます。また、糞や蟻道なども手がかりとなります。
シロアリの予防と駆除の方法としては、以下のようなものがあります。
- 住宅の湿気や通気を良くする
- 木材と土壌との接触を避ける
- シロアリ防除剤を塗布する
- シロアリ駆除剤を散布する
- シロアリ駆除業者に依頼する
シロアリ被害は早期発見・早期対処が重要です。定期的に住宅の点検を行い、シロアリの痕跡を見つけたらすぐに対策を行ってください。